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最深部循環

目次

循環とは

よく「体の循環を良くする」とか「体の循環を改善」というキーワードを見聞きします。しかしながら、この「循環」という言葉は実に曖昧で、一体何の循環を指し示しているのか、または、どういった流れのことを言っているのかという部分については、明確に記された説明がありません

例えば、単純にインターネットに検索で「循環促進」と打ち込んで検索してみると、私のSafariの場合「環境の循環」といった、自然リサイクル分野の項目が上位を占めています。

今回は、体の循環というものについて、少し深堀してみたいと思います。

曖昧な循環定義

おそらく無差別的にアンケートで「体の循環で思い付くものは何ですか?」と聞くと、大半の人は「血液循環」と答えると思います。

そして他には?と聞かれると「リンパ循環」となることが予測できます。

ここで意地悪な質問で「その他は?」と質問してしまうと、おおよそは「ん〜〜〜・・・」となるでしょう。

実は循環」という言葉は、実に曖昧に使われおり「それが一体何の循環なのか?」という部分を指し示さずとも、察する文化が根付いている日本人は、多く見聞きする言葉に寄せて勝手に解釈してしまいます。

例えば、友達が「最近体の循環が悪くてさぁ〜」と言われたら日本人であれば「あ、血液循環のことか・・・血の巡りね」と察します。

医学的には、この血液循環のことを「大循環」と呼びます。詳細は省きますが、心臓(左心室)から始まり、全身をめぐってまた心臓(右心室)へ戻ってくる仕組みです。

【一般的に知られている循環】

・血液循環

・リンパ循環

ちなみに、私が体の循環と聞いて即座に連想するものは、上記の2つ以外のものです。

深部の循環

私は循環の大別は、浅い部分の循環と深いところの循環に分けます。何故なら、極論として循環の全ては相互で連続的に繋がりを持っているため、そもそもが個別に分けられないからです。

中でも、血液循環は皮膚からも読み取ることができるため、目に見え、浅い循環として最も分かりやすく、そして簡単にそれを計測することができます。

一方で、リンパ循環というのはなかなか目視するのが難しいものです、例えば、足がむくんだりしていると、間接的にリンパが滞っていることが目視できますが、流れ自体を直接観察するのは難しいものです。

一応医学的には、全身から集められたリンパ液は、鎖骨の下にある太い静脈(鎖骨下静脈)から血液に乗って回収されていることが分かっています(それ以外からもたくさん排出されている)。ですから、よく聞くリンパマッサージなどでは、その周囲でもある脇の下、首の付け根など刺激するわけです。

鎖骨下静脈の上に位置する鎖骨の可動性や、それと関節を作る第一肋骨の固定化は、リンパの排出を悪くさせます。過去に驚いたのが、この鎖骨と第一肋骨を整えることで、顔が真っ赤になっているアトピー性皮膚炎の方が、1週間程度で赤みが目立たなくなったことです。当人から驚きの連絡を頂き、私自身も驚きました。

さて、では私が「循環」と聞いた時に、一番最初に連想するものは何か?という部分です。これは、人間の最深部に位置する循環の「脳脊髄液循環」です。

なぜ私が「最深部」と表現しているのか?についてご説明します。

確かに循環の中でも血液循環、リンパ循環は重要なもので、なければ生きては行けないものです。

仮に心臓が停まったとします。すると、静脈から回収されるリンパ液の循環もストップし、生命活動そのものが停止します。

ところがです。この心臓が停止をしても、脳脊髄液の生産は15分程度続けていることが分かっています。つまり、脳はまだ厳密には生きていると考えられるのです。

*紀元前300年前後にへロフィロスが生きていた人体の脳を開き脳脊髄液の生産部位を特定

ですから、仮に心臓が停止しても、心臓をマッサージすることで拍動を再会することもあるわけで、全身の循環の歯車で言うと、間違いなく循環の基軸と考えられるのです。

また、この循環運動は、お母さんのお腹の中で20週前後から発生しており、最も古い呼吸運動であることから、医学的に「第一次呼吸」という名前が付けられています。

第一呼吸は出産後の最初の呼吸運動のことであって、第一次呼吸とは別です

となると、体の中で最も重要な部分といえば「脳」となるわけで、さまざまある循環の中で重要視しなければならないのは「脳循環」と呼べるはずです。

これを体の循環の中でも、最も深い循環として私は位置付けています

脳循環

脳は水に浮いた状態で一定の圧力と浮力の中で保護されています。この圧力のことを脳圧と呼び、この圧に異常を来すと、頭痛や吐き気、視力の障害を引き起こします。また、慢性的になると自律神経機能の全てがダウンします。

この脳に一定の圧を加えているのは周囲にある水です。この水のことを「脳脊髄液」と呼びます。

名前の通り、主に脊髄の周囲にあるもので、神経の老廃物を回収して排出し、必要な栄養を運ぶ仕事をしている重要な水です。

この脳脊髄液の生産は、主に脳の中心部分で行われています(脈絡叢)。ここでは、血液から厳選された必要成分のみが「血液脳関門」と呼ばれる極めて緻密なフィルターを通して脳脊髄液となるわけです。

この水の循環メカニズムは、医学的には最近までよく分かっていませんでした。しかしながら、1900年頃に私が尊敬してやまない、Drウィイリアム・ガナー・サザーランドによって、頭蓋骨にも関節があり、それぞれが可動していることを提唱。この頃から、手技療法によって脳脊髄液の循環が改善されることが知られています。

つまり、要約すると、頭蓋骨の動きを整えることで、体の最深部の循環を促進することが可能になるのです。

私は本来、この頭蓋骨調整が最も好きな手技で、得意としています。何故なら、脳脊髄液の循環が体の循環の基軸であるため、頭蓋骨を整えると、結果的にすべての循環が促進されるからです。

このことから、他の施術の全てを成し得るといっても過言ではありません(厳密には体の調整も必要)。

私は昔、この手技しかやっていなかった時期がありました。しかしながら、十分説明をしてからでないと「腰が痛いのに頭しか触らない」とか「肩こりでなんで頭なんだ?」と反感を抱かれてしまいます。

今では、説明も面倒なので頭蓋骨を直接調整することは少なくなりました。ですが、私の中では最も最高峰に位置する施術であると思っています。

科学的ではないと言う批判

「脳脊髄液を手技で循環させることは不可能である」というのが一般的な医学界の考え方です。大体、脳外科医などにこの話をすると、過去に何度も直接批判をされています。

しかし、批判される以前に、医学の世界ではこの脳脊髄液の排出経路がつい最近まで分かっていませんでした

つまり、よく分かっていないものに対して「それはない」と言われて来たのです。

ところが、8年程前から状況は一変。医学の世界で、この脳脊髄液の排出経路が解明されて来ました。脳脊髄液の循環を良くすると言うのは、生産と排出を良くするということですから、とても重要な発見です。

結果を見てみれば、「我々の経験則的な主張はいよいよ正しさが増してきた」となりました。それは、深い睡眠時に排出経路が出来上がるというもの。つまり、深い睡眠によって脳内がクリーニングされるということです。

これまで多くの頭蓋骨調整を行なってきましたが、上手く施術ができた場合、わずか15分程度の施術でも「6時間くらい寝たくらいスッキリする」と言われます。当人には何の情報を与えていなくてもです。

つまりこの体感は、脳脊髄液の生産と排出が促進されたことを意味するのです。

私はこれを知った時には本当に驚きました。古くからの言い伝えとか、理にかなったことがあるというのと同じく、先人は間違えていなかったと。

しかし問題があります。根本的に医学者は「頭蓋骨は骨で結合されているので動かない」という部分が気に触るのです。確かに現実的にみればそう思うでしょう。

我々は、確かに動きを感じるのですが、仮にその部分についてあえて骨は動かなかったとしても、動くと仮定してやってみたら、とても上手く行くというスタンスです。

つまり、科学的には動くか動かないかでストップしているのが脳脊髄液循環法。

私は個人的には、動くか動かないかはどうでもよし。そういう前提でやったらとても上手く行く。だからどっちでもいいと思っています。

いかにも現代科学信仰と言いますか、機序が解明できないとそこから先は否定。

せめて「肯定はできない」ならまだわかるのですが「否定」というのは何とも残念です。

私は未科学って言葉を私はとても大好きなのです。科学的ではないか科学的かの単純な2択ではなくて、「まだなり得ていない科学の種」というものは沢山世の中にはあると思います。

そして伝統的なルーツの中にはそれが沢山眠っているように思えてなりません。

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