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腰痛と関連する内臓

目次

単なる腰痛と侮るなかれ

 筋肉は必ず中枢の神経から指令がなければ動きません。この筋肉を動かす神経は、脊髄の部分で「内臓」「皮膚」とへ繋がりを持っているため、内臓の状態は「筋肉」「皮膚」に反映されます。

 あまり着目されていない内臓の反射ではありますが、例えば内臓ー皮膚の反射の場合、皮膚の表面温度に異常が現れます。これは、米国医師会(A.M.A.)やジョンズ・ホプキンス大学でも示唆しており、古くから皮膚の温度と疾患との関係性を指摘しています。一方で、内臓ー筋肉の反射では、内臓の機能が弱ると、筋力そのものにも異常が現れます。

自律神経について

 内臓は、我々が意識的に働かせたり休ませたりしていません。自律神経というオートマチック神経が常にバランスを取って、最適な環境へコントロールしてくれています。

 この自律神経には2つの機能があり、それぞれ「交感神経」「副交感神経」と呼ばれています。交感神経は「闘争神経」という別名があるように、この働きが優位になれば、心臓の場合、脈拍が上昇して血圧が上がり、それに伴い呼吸数も増加します。一方で、消化器系は働きが鈍化して、全身のエネルギーを戦うための集中モードになります。その一方で、副交感神経は、この逆の働きをさせるもので、心拍や呼吸は安静常態で安定し、消化器系が栄養吸収へ尽力します。この2つの働きが、シーソーの関係(アクセルとブレーキで表現する場合も多々あり)で、常に無意識下において作用し、我々の体は健康状態を維持できているのです。

 一見、これらは目で見える神経機能ではありませんが、交感神経は脊髄部分で、筋肉と皮膚へ連絡コードを有しており、いわば共有関係にあります。このことから、交感神経の異常な働きは、筋肉と皮膚を分析することで、間接的に異常な活動を知ることができるのです。

自律神経の働き

【自律神経の働き図】

交感神経の全体像

 自律神経は実際、背骨の大部分を並走しています(下図参照)。このため背骨の中にある脊髄と密に連絡を取り合う構造になっています。一方で、副交感神経は、脳から直接長いコードで走行し、上部の頚椎と最下部の仙骨内部の神経と連絡を取っています。

 この為、背骨のズレの多くは交感神経に影響を及ぼすため、昔から姿勢が悪いと健康に良くないとか、背骨と健康の関係性を説く書籍が数多く出版されているわけです。

自律神経展開図

【自律神経展開図】

 これまで何となくいわれてきた、「姿勢と背骨のズレから起こる不健康」の機序と、新しい神経学目線での不健康機序をまとめてみました。構造論の方が分かりやすいため、一般の方でも「姿勢が悪いと病気になる」という概念は知られておりました。

これまでの姿勢と不健康の概念

STEP
姿勢が悪い

長時間の癖

STEP
背骨が曲がる

長期的な骨格負荷

STEP
内臓の圧迫

骨格から内臓への負荷

STEP
血流不全

・血流減少
・リンパ循環減少
・呼吸換気量減少

STEP
内臓に悪影響を及ぼす

・内臓の働きが乱れる
・病気リスク増加

新しい姿勢と不健康の概念

STEP
姿勢が悪い

・日常の身体負荷
・事故
・精神的トラウマ

STEP
背骨が曲がる

・姿勢の歪曲
・関節可動異常

STEP
自律神経異常

・体表温度の不均衡
・筋機能弱化

STEP
内臓機能が乱れる

・自律神経機能不全
・筋力異常

STEP
全身の病気リスク増大

・内臓機能鈍化
・臓器に負担

腰部の神経と筋肉

 腰の筋肉のところでご紹介した筋肉のみのご紹介です。

広背筋


 気管支呼吸器系膵臓の状態が悪いと広背筋が弱くなります。左右の筋力に差が見られたり、本来のパフォーマンスは発揮できなくなります(腕を脇に引く動作や上半身を側屈する動作)。広背筋は、骨盤から上腕にまで走行している筋肉で、異常があると、肩甲骨の左右差が見られます。

 施術は、広背筋を支配している神経ルートでもある、下部の頚椎~上部の胸椎を正すことでこの筋肉は回復します。

広背筋の緊張

【広背筋の収縮】

腰方形筋

 この筋肉は、主に腸(特に虫垂近辺)の働きと関係があります。腸が弱っていると、体を左右に傾げたり、骨盤を引き上げる動作に異常を来たします。ギックリ腰や腰痛の好発部位でもあります。施術は、胸椎の12番と上部の腰椎を正すことで、腰方形筋の筋力や腸の働きををリセットすることができます。

腰方形筋の緊張

【腰方形筋の収縮】

大腰筋

 大腰筋は、その名の通り、腰の中でも最も重要な体幹のバランスを取る筋肉です。殆どの腰痛やギックリ腰は、この大腰筋の緊張が起こります。施術家の中には、全てはこの「大腰筋が原因だ」という人もいる位に重要です。この筋肉は腎臓との関係が極めて強く、水分不足や乾燥時期の腰痛は、腎臓由来によって、この大腰筋が弱化することで起こります。この筋肉は、上部の腰椎に可動制限が見られ、これを正すことで大腰筋も正常化します。

大腰筋の緊張

【大腰筋の収縮】

臀筋及び梨状筋

 臀筋及び梨状筋は主に、生殖器系の臓器に関連します。動物などの繁殖能力をお尻の張り具合で察することがありますが、これは臀部の筋肉が生殖器系と関連しているからです。この筋肉に異常が生じると、骨盤の真ん中の仙骨が左右に振れ、骨盤自体が右または左に捻じれます。最下部の腰椎と仙骨の可動制限を正すことで、この筋肉の弱化を正常化することが可能です。

臀筋の緊張

【臀筋の収縮】

梨状筋の緊張

【梨状筋の収縮】

大腿四頭筋

 大腿四頭筋は骨盤と膝を繋ぐ筋肉で、内臓とは大腸との関係があります。自分でも手で左右から摘まむことが可能で、骨盤がズレている場合、この筋肉の太さに左右差が見られます。このことから、運動選手が暴飲暴食によって、腸に負担を掛けると、特に走る競技の選手は記録が顕著に落ちてしまうことになります。神経は、腰椎の中部の可動性制限が見られ、これを施術によって正すことで正常化します。

大腿四頭筋の緊張

【大腿四頭筋の収縮】

ハムストリングス

 太ももの裏も、運動選手には重要な筋肉で、走る競技の方にはパフォーマンスに直結します。関連の深い内臓部位は直腸です。直腸に負担が掛かると、この筋肉が本来の力を発揮できません。神経は、腰椎の中部から下部の可動制限を正すことで、直腸とハムストリングスの機能が正常化します。

ハムストリングスの緊張

【ハムストリングスの収縮】

まとめ

 ご覧になられた様に、胴体から下半身にかけては、筋肉の引っ張られる方向は常に骨盤です。それは、骨盤という構造体が全身の中でも「」だからです。骨盤矯正という言葉をよく耳にしますが、確かに骨盤を正せば大雑把に全身の構造は整います。しかしながら、これまでご説明してた通り、仮に骨盤が正されても、神経を支配する部分の背骨の可動性が回復しなければ、完ぺきに骨盤を整えても、内臓と筋肉は整いません。このことから、何でもかんでも骨盤を整えればOKということではないことが分かります。

 ギックリ腰や腰痛に対しては、これらの筋肉を、細かく分析して「どこの内臓に負担が掛かっているのか?」「どの筋肉の働きが乱れているのか?」ということを、注意深く分析して施術を行うことが重要です。

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